京都の代表的なお寺「西本願寺」。
京都駅から車やバスで10分ほどというアクセスの良さから、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。一方で、地元の方々にも古くから「お西さん」と親しまれ、崇拝されています。
この記事では、西本願寺の見どころや東本願寺との関係、そしてアクセス方法や周辺の観光スポットを紹介します。
西本願寺の宗派「浄土真宗」と仏教との違いについても触れているので、訪れる前に読んで役立ててください。
西本願寺とは
正式名称「龍谷山本願寺」である西本願寺は、宗祖を親鸞聖人とする浄土真宗本願寺派です。東本願寺の真宗大谷派とは基本的な事柄は同じですが、法要を行う日や阿弥陀堂と御影堂の位置に違いがあります。
西本願寺には、親鸞聖人自筆の著述や影像などの法宝物、建造物など浄土真宗としても歴史的にも重要な文化財が多くあるため、世界遺産登録に登録されています。
浄土真宗の○○派って何?そもそも仏教とは違うの?
日本の多数派を占める仏教のなかには、浄土真宗や真言宗、曹洞宗、禅宗など全部で13の宗派があります。そのなかでも、特に信者が多い宗派が浄土真宗です。
さらに、浄土真宗には10以上の宗派に分かれており、その代表的な2つが、東本願寺の真宗大谷派と西本願寺の本願寺派です。
「同じ浄土真宗なのに宗派が分かれるの?」と不思議な印象を受けるかもしれませんが、キリスト教がカトリックとプロテスタントに分かれているように、日本でもさまざまな時代背景によって宗派が出来てきたと言えます。
【西本願寺の見どころ】

引用:https://www.hongwanji.kyoto/
親鸞聖人像を安置する「御影堂」は、内部に金箔、彫刻欄間、障壁画などで装飾され、まるで極楽浄土のような荘厳な光景が見ものです。
また、豪華絢爛な桃山文化を象徴する「唐門」は、重厚感のある黒漆のベースに、牡丹や唐獅子などの豪華な彫刻が美しいのが魅力。
見とれて日が暮れるのも忘れてしまうことから、「日暮らし門」とも言われています。ぜひ間近でじっくり見てみてください。
ほかにも、境内には左右非対称であるにも関わらず調和のとれた美しさが魅力の「飛雲閣」も見ておきましょう。柱が細く障子が多いことから「空に浮かぶ雲のよう」という理由で名づけられたそうですよ。
滞在時間目安は、1~2時間ほど。
西本願寺には天然記念物の大銀杏がある

京都では秋に多くの寺社仏閣で紅葉が楽しめますが、西本願寺には大きな銀杏の木があります。
まるで木の根を広げたような形に見えることから「逆さ銀杏」とも呼ばれ、樹齢はなんと約400年。本願寺が火災に遭ったとき、この銀杏の木から水が噴き出して火を消したという伝説があるため「水吹き銀杏」とも言われています。
黄色い銀杏が大きく広がる様子は、圧巻の美しさですよ。

西本願寺へのアクセス方法
JR京都駅から西本願寺までは歩いて17分。少し遠いので、バスの利用がおすすめです。
市バス「京都駅前」から9番、28番、75番に乗車後「西本願寺前」停留所で下車。
あるいは、京阪バス「京都駅八条口」から311番、312番に乗車して「西本願寺」で下車する方法もあります。
西本願寺 住所:京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町 TEL:075‐371‐5181 営業時間:5:30~17:00 HP:https://www.hongwanji.kyoto/ |

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