京都北部にある奥座敷「天橋立」。
全長約3.6kmもあり、約6,700本もの松の木が生い茂っている天橋立は、自然が生み出した「神秘の造形」として有名な観光スポットです。
日本三景・特別名勝の一つで、天橋立ビューランドや傘松公園などから「股のぞき」をするのが定番ですが、ほかにも見どころがあるのを知っていますか?
この記事では、学問成就や合格祈願をしたい方にぴったりの「天橋山智恩寺」の見どころと周辺の観光スポット、そしてアクセス方法を紹介します!
智恩寺とは
学問を頑張りたい方におすすめなのが「智恩寺」。
「三人寄れば文殊の知恵」ということわざの文殊の一つであり、多くの受験生が訪れる文殊堂です。
このことわざには、三人が集まって相談すれば、文殊菩薩に劣らぬほどの思いがけない良い知恵が出るという意味があります。
そのことわざを示したものに「日本三文殊」があり、国内三か所の寺院が文殊信仰の聖地とされています。
その一つが、天橋山の智恩寺です。
「文殊」とは「文殊菩薩」の略で、知恵をつかさどる菩薩を指します。そして、ここで言う「知恵」とは、仏教用語で「物事を正しく認識し、判断する能力」のこと。
つまり、文殊菩薩は私たちが学問成就や合格祈願などの学力向上に限らず、正しく物事を判断したいときにも訪れたいお寺と言えます。
【智恩寺の見どころ】
重要文化財がたくさん。見られるのは年に数回の秘仏も
智恩寺には、多くの重要文化財指定の建造物や像・秘仏があります。
例えば、智恩寺への入り口「三門」は黄金閣と言われ、京都府指定文化財です。
そして智恩寺の本堂文殊堂に祀られている「文殊菩薩」も重要文化財かつ秘仏であり、見られるのは年に数回と限られています。
文殊菩薩を見られる機会は大変貴重なので、タイミングが合うならこの日時に参拝すると良いでしょう。
ほかにも、敷地内にはいたるところに重要文化財があります。
例えば、現在は参拝前に手や口を清める手水鉢として使われている「鉄湯舟」。もとは湯舟として使われていたものだそうですよ。
また、水墨画家の雪舟の代表的な絵「天橋立図」に描かれている「多宝塔」も重要文化財に指定されており、長年の伝統を感じられます。
お花が咲いたような可愛らしい「すえひろ扇子みくじ」
境内には松の木に多くの「すえひろ扇子みくじ」が付いています。
これは扇子形のおみくじで、扇を広げると吉凶が占える縁起物おみくじです。境内のいたるところに結びつけられた扇子は、まるでお花が咲いたようなかわいらしさ。
扇子をよく見てみると、中吉や小吉、大吉などと吉凶が書かれています。
このおみくじは「すえひろ」という名のとおり末が広がって見えることから、幸せや繁栄が終わりなく続くことを表しています。
扇子を逆さまにつるした様子は「末広がり」として縁起が良く、占ったあとは同じように松の木に結んでいく方も多いようです。
「智恵の輪 灯籠」で願掛けも忘れずに!
智恩寺の隣にある「智恵の輪 灯籠」は、龍神を呼び寄せるために明かりを灯していたという言い伝えも残されています。
また、「智恵の輪をくぐり抜けると文殊さまの知恵を授かることができる」というご利益が伝わり、周りを三周している人の姿も見られます。
ぜひ、知恵を絞ってどのように三周するか考えてみましょう。
智恩寺 住所:京都府宮津市字文珠466 TEL:0772-22-2553 営業時間:参拝自由 駐車場:8:00~17:00 定休日:- HP:https://www.monjudo-chionji.jp/ |
智恩寺へのアクセス方法
智恩寺は、天橋立駅や天橋立ビューランドがある文殊側にあります。
天橋立駅からは徒歩5分とアクセスが良くて見ごたえのあるスポットなので、観光客に人気です。
ちなみに、京都や大阪から天橋立への所要時間は以下のとおり。
【天橋立駅への所要時間 比較表】
高速バス | 電車(特急) | 車 | |
京都 | 2時間15分~ | 2時間~ | 1時間30分~ |
大阪 | 2時間50分 | 2時間30分~ | 2時間~ |
東京 | 4時間30分~(新幹線+高速バス) | 4時間25分~(新幹線+特急列車) | 6時間30分~ |
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