京都や大阪からアクセスしやすく、近年注目されている滋賀県・琵琶湖エリア。
琵琶湖周辺には、琵琶湖の美しい姿が見られる絶景スポットだけでなく歴史的な名所もたくさんあります。
なかでも「彦根城」は、当時の面影を忠実に残した外観や軍事的に優れた造りをしていることから、お城や歴史が好きな方を中心に人気のスポットです。
この記事では、彦根城の見どころや観覧のポイント、アクセス方法、そして周辺の観光スポットを紹介します。
彦根城とは
彦根城は、江戸時代の初代将軍・徳川家康の命を受け、約20年もの長い月日をかけて建立されたお城。国内で5つしかない国宝天守の1つに選ばれています。
「国宝天守」とは、江戸時代までに建てられて現在も残っている12つの天守のうち、さらに国宝に選ばれた城のこと。
天守は、もともと軍事施設を指していましたが、次第に城主の権力の象徴として認識されるようになりました。国宝天守は、彦根城のほかに姫路城や松本城、犬山城・松江城のみ。
彦根城は、屋根や窓の多様さが特徴的でデザイン性が高く、さらに櫓や内部の隠し狭間もたくさんあって軍事面でも優れていることから、国宝に指定されているのもうなずけます。
【彦根城の見どころ】
彦根城天守や櫓
彦根城の一番の見どころは、「国宝 彦根城天守」。
3つの屋根で構成され、本を開いて伏せたような形の屋根「切妻破風 」や多くのお城で使われている形「入母屋破風」、そして両端が曲線上にそり上がった形が特徴的な「唐破風 」など凝ったデザインが特徴です。
また、彦根城の櫓は軍事的に優れていることも魅力の一つ。櫓とは、武器を入れておく倉庫であり、城門や城壁の上部から敵の様子を観察したり射撃したりする役割があります。
彦根城の「西の丸三重櫓」や「続櫓」は重要文化財に指定され、今でも実際に琵琶湖を見下ろすことができるため、当時の人々がどのように敵を監視していたのかがイメージできるでしょう。
夜間特別公開もあり
彦根城では、秋から冬にかけて夜間に特別公開しています。
400年前の様子を再現するためにあえて灯りを少なくしているので、かなり暗くなる場所もあります。当時の灯りが少なかった様子を体験できる楽しみがありますが、不安な方は懐中電灯を持参しましょう。
また、日程は未定ですが、彦根城の人気キャラクター「ひこにゃん」が19時から15分ほど散歩に出歩くそう。ひこにゃんファンの方は、ぜひ19時ごろに天守前広場に行ってみてください。
夜間特別公開詳細 開催日:主に土日祝 (2024年度:9/28、9/29、10/5、10/12、10/13、10/19、10/26、11/2、11/3、11/9、11/16、11/22、11/23、11/30、12/7、12/14) 開催時間:18:00~20:00 公開エリア:入場口 表門 特別史跡・彦根城跡 特設エリア詳細ページ:https://www.knt.co.jp/ec/2023/hikone_night_tour/index.html |
彦根城観覧のポイント
彦根城を観覧するのにかかる時間は、最短でも1時間ほど。
表門入口から天守まで徒歩10分、天守内は15~20分はかかります。また、途中は山道の石段が約140段あり、天守内も急な階段があります。
これは当時、敵が一気に駆け上がれないように工夫した結果であり、今もその面影を伝えるためにあえてそれを残しています。
天守内もエレベーターやバリアフリー化は行っていないため、足腰が不自由な方や車椅子の方は入場できない箇所もあります。
少し不便に感じるかもしれませんが、あえて当時の様子をそのまま残すことで、当時の人々が城主を守るためにいかに工夫していたかがわかるでしょう。
ぜひ、歴史的な背景に思いをはせながら、観覧を楽しんでくださいね。
彦根城 住所:滋賀県彦根市金亀町1-1 TEL:0749-22-2742 営業時間:8:30~17:00 定休日:無し ※開国記念館は12月25日から12月31日まで休館 HP:https://hikonecastle.com/ |
彦根城へのアクセス方法
彦根城の最寄り駅は、近江鉄道「彦根駅」。
彦根駅から彦根城までは、歩いて30分ほど。
ゆっくり歩いて彦根の街並みを楽しむのも良いですが、駅から15分ほどのところにある「夢京橋 キャッスルロード」に寄ってから向かうのもおすすめ。
夢京橋キャッスルロードは、白い壁に黒い格子がある昔ながらの町屋風の建物で統一されたお土産屋さんやスイーツ店、飲食店が並びます。
しっかり腹ごしらえして体力をつけてから、彦根城を登城しましょう。
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