金閣寺の見どころと周辺の観光スポット

金閣寺

銀閣寺とともに多くの方に愛されている「金閣寺」。

室町幕府3代将軍の足利義満は、当時荒廃していた北山殿の再建や対立していた政権を統一(=南北朝統一)させた後に造営したものです。

まるで極楽浄土のようなきらびやかな外観の金閣寺には、幼いころから父親を亡くした義満の苦難の想いや南北朝統一に苦労した際の想いが込められています。

この記事では、金閣寺見どころ北山文化について、そしてアクセス方法や周辺の観光スポットを紹介します。訪れる前に読むと、より金閣寺の魅力を深く感じられますよ。

目次

金閣寺とは

金閣寺は、室町幕府3代将軍の足利義満が山荘である北山殿を造営したもの。義満の死後、禅宗の僧侶である夢窓疎石を開山に迎えたことから、臨済宗寺院に改められました。

正式名称は、義満の法号「鹿苑院殿」に由来し「鹿苑寺」と言いますが、約20万枚の金箔が施された舎利殿「金閣」が有名なため、金閣寺と呼ばれています。

極楽浄土をこの世に表したものであり、中国との貿易を盛んにした舞台でもあるため、伝統的な公家文化武家文化、そして禅宗が融合した北山文化の象徴的存在と言えます。

金閣寺に込められた足利義満の想いとは?

金閣寺

義満が生まれた時代は、公家政治を進める南朝vs武家政治を進める北朝と2つの朝廷が激しく対立していた時代。義満は9歳のときに父親を亡くし、11歳で将軍の職に就きました。その後、周囲の補佐のもと南北両朝を統一させるべく邁進しました。

現在の金閣寺は、もともと公家政治の中心だった西園寺家の「北山第」という山荘です。義満は、南北朝統一後に荒廃していた北山第を譲り受け、大改修を行い政治の中心地としました。

そして当時の中国・明との貿易を始めたことで中国の文化も取り入れるようになり、武家文化公家文化、そして中国の文化も合わさって北山文化を築いていったのです。ちなみに禅宗は、義満の幼少期から精神の拠りどころとなっていたもの。

そのため、北山文化には禅宗の要素も含まれているのです。

義満は、幼少期から数々の苦難や荒廃した戦乱の時代を経験していることから、公的生活から逃れて自由に暮らせる生活を望んでいたと思われます。その結果誕生したのが金閣寺であり、金閣寺には義満の極楽浄土のような世界への憧れが込められているのかもしれません。

【金閣寺の見どころ】

金閣寺「龍門滝」と「鯉魚石」

金閣寺に来たら、金色に輝く舎利殿 金閣と目前にある鏡湖池、そして龍門滝を見ておきましょう。

舎利殿 金閣は3層から成る楼閣(重層の建造物)で、それぞれの層は建築様式が異なるため、その違いも必見。

そして鏡湖池はまるで鏡に金閣寺を映したような姿が美しく、天気が良い日は素敵な写真が撮れるでしょう。

境内をさらに進むと、高さ約2.3mの龍門滝鯉魚石があります。

鯉魚石とは、「龍門の滝を登り切った鯉が龍になる」という中国の故事「登龍門」にちなんで付けられた石で、出世のご利益があると言われています。

龍になった鯉のように出世を望む方は、ぜひ拝んでおきましょう。

金閣寺全体の滞在時間は、およそ1~2時間。

金閣寺へのアクセス方法

金閣寺に行くには、電車とバスの利用がおすすめ。

JR山陽本線で円町駅に向かい、バスで金閣寺道下車後は徒歩2分で到着。所要時間は約30分。電車を利用せずにバスだけでも行けますが、50分ほどかかり車内も混雑しやすいため、電車と併用する方が良いでしょう。

金閣寺は、相国寺塔頭たっちゅう寺院(禅宗寺院。祖師の死後弟子が寄り添って建てた塔)の一つでもあるので、ぜひ相国寺と合わせて訪れてくださいね。

金閣寺
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
TEL:075-461-0013
営業時間:9:00~17:00
HP:https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

周辺の観光スポット

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