毎年、国内外から多くの方が京都へ訪れる紅葉シーズン。
例年では、11月中旬~12月上旬が紅葉のベストシーズンと言われていますが、2024年度は気温が高い日が続いたため、少し遅くなると予想されます。
気象庁によると、京都で紅葉が最も美しく見える日は、例年より1週間遅い12月12日。
見ごろの時期は、だいたい1~2週間ほどなので、今年は長いところだと年末まで紅葉が楽しめる可能性も!
ただ、京都北部は市街地より早く紅葉時期が訪れるため、2024年度のベストシーズンは11月中旬~11月下旬になる可能性もあり。
ちょっと早めに訪れて京都北部〜市街へ南下していけば、京都の紅葉シーズンを存分に満喫できますよ。
この記事では、主に京都北部の主な紅葉・ライトアップスポットと、この時期限定で特別拝観できる注目のスポットを紹介します!
京都北部エリアの特徴は?
鞍馬山や貴船川がある洛北エリア。特に夏は、川の真上に設置された桟敷で楽しむ川床料理が人気です。
また、木々が生い茂るなか幽玄な雰囲気が漂う鞍馬寺と、朱色の灯籠が木々の中で美しく映える貴船神社は、パワースポットとしても有名です。
1週間ほどかけてじっくり京都を観光できる方や、京都の自然をたっぷり堪能したい方におすすめのエリア。
それでは、早速このエリアの紅葉ライトアップ&特別限定公開があるスポットを紹介していきます!
貴船神社&叡山電車沿線
▶ライトアップ
京の奥座敷であり、水をつかさどる神様「高龗神」を祀っている貴船神社。
森に囲まれた自然豊かな環境で夏は市街地より涼しいため、避暑地としても人気。川が見える位置に敷かれた座敷で食事が楽しめる納涼床「川床」は、京都の夏の風物詩です。
四季折々の自然の美しさを堪能できる貴船神社周辺では、秋の紅葉シーズンにライトアップイベント「貴船もみじ灯篭」が行われます。
貴船神社内では、本宮を中心にライトアップが行われ社殿と紅葉が美しく照らされます。また、周辺の料理旅館街でも行灯が設置され、辺り一帯が幻想的な雰囲気に。
周囲を走る叡山電車沿線の「もみじのトンネル」でもライトアップが行われ、電車が通過するときには車内の灯りが消されて徐行運転になります。
暗闇のなか美しく続く紅葉のトンネルは、つい写真を撮るのも忘れてしまうほど。紅葉や絶景、観光列車が好きな方は必見です。
「貴船もみじ灯篭」 期間:2024年11月1日(金)〜11月24日(日) 時間 貴船神社や周辺旅館街:日の入り〜20:30 叡山電車:夕暮れ~21:00頃 場所:貴船神社、貴船周辺旅館街、叡山電車二ノ瀬駅・貴船口駅・「もみじのトンネル(市原駅~二ノ瀬駅間) 料金:無料(叡山電車沿線は乗車運賃のみ) 詳細:https://kifunejinja.jp/ 参考:https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=3727 |
瑠璃光院
▶特別拝観
春・夏・秋の特別拝観以外は入ることのできない瑠璃光院。比叡山のふもとにあり、極楽浄土のような美しい自然の景観が魅力です。
数十種の楓や苔の間を清らかな泉が湧く様子がまるで瑠璃色に輝いて見えることから、瑠璃光院と名づけられました。
最寄り駅・叡山電鉄の八瀬比叡山口駅から山門を過ぎ、「山露路の庭」、玄関、そして書院に至るまですべてが優雅で芸術的。特に、書院や「茶庵 喜鶴亭」から眺める「瑠璃の庭」の美しさは圧巻です。
「秋の特別拝観」 期間:2024年10月1日(火)~12月15日(日) 時間:10:00~17:00(最終受付16:30) 場所:瑠璃光院 料金:大人2,000円/中学生以上は学生証提示にて1,000円/小学生・未就学児は無料 詳細:https://rurikoin.komyoji.com/ |
▶ライトアップ
瑠璃光院をより美しく望めるのが夜。
庭園がライトアップされてリフレクションが映える様は、まさに極楽浄土のよう。
夜間特別拝観プランでは叡山電車1日乗車券と叡山ケーブル往復乗車券がセットになっているため、沿線沿いの散策もしたい方におすすめ。
日付は11月の特定日に限られているので、ぜひその日に合わせて京都北部を訪れたいですね。
「瑠璃光院夜間特別拝観」 期間:2024年11月9日(土)、10日(日)、15日(金)~ 24日(日)、27日(水)~12月1日(日) 時間:18:15~20:00(最終受付19:30) 場所:瑠璃光院 料金:7,000円 詳細:https://ec.travel.jr-central.co.jp/tp/optionalFacilities/Z000004/plans/Z000004-C003140-M004329/detail ※注意:はじめに叡山電車「出町柳駅」で「瑠璃光院夜間特別拝観チケット」(叡山電車1日乗車券、叡山ケーブル往復乗車券、かわらけ引換券含む)への引き換えが必要。 |
源光庵
本堂にある丸窓「悟りの窓」と角窓「迷いの窓」、それぞれから見る紅葉の美しさが有名な源光庵。
「悟りの窓」の丸は、禅と円通の心、そして宇宙を示しています。「迷いの窓」は人間の生涯を示しており、⽣⽼病死の苦しみの意味が込められているんだとか。
まずは、角窓「迷いの窓」から眺めて自己を見つめ直したあと、丸窓「悟りの窓」を眺めて宇宙を見つめると、気づきが生まれるんだそう。
紅葉の美しさだけでなく、自身の内面も見つめる良い機会かも。
源光庵 時間:9:00~17:00(最終受付16:30) 場所:源光庵 料金:400円(11月は500円) 詳細:https://genkouan.or.jp/ |
宝泉院
▶ライトアップ
三千院の参道を進んだ先にある、勝林院(大原寺)本堂。天台宗の仏教が栄えた大原の中心的道場であり、宝泉院はその中にある僧坊として800年以上前からあるお寺です。
盤桓園は、柱と柱の間が額のように見えて美しい庭園を望めることから「額縁庭園」と呼ばれ、まるで絵画のような風景が楽しめます。
また、樹齢700年の五葉松は京都市内にある著名な松の木のひとつで市指定の天然記念物でもあります。
ライトアップでは、この額縁庭園や五葉松がやわらかな光でライトアップされ、幻想的な紅葉の風景に変わります。
「秋の夜灯り 2024 大原宝泉院」 期間:2024年11月9日(土)~12月1日(日) 時間:17:45~21:00(最終受付20:30) 場所:宝泉院 料金:900円 詳細:https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=5013 |
京都の紅葉観光に役立つTIPS!
京都の紅葉シーズンである11月以降は、日中と夜の寒暖差が大きくなります。特に、京都北部は市街地より5度ほど気温が下がるため、寒さ対策はしっかり行いましょう。
11月であっても厚めのアウターは必須。さらに足から寒さが伝わりやすいため、タイツや靴下の重ね着も有効です。
ただ、日によって日中は暖かくなることもあるので、脱いでもかさばりにくいショート丈のアウターや小さくまとまるインナーダウンがあると便利でしょう。
また、京都は坂道や砂利道も多いので、スニーカーなどの歩きやすい靴が鉄則!
そして、混雑を避けるためには日中なら早朝、ライトアップを見るなら遅めの時間がおすすめです。
まとめ
今回は、自然豊かな京都北部の紅葉・ライトアップ・特別限定公開スポットを紹介しました。
京都屈指のパワースポットとして人気の貴船神社や、限られた期間しか拝観できない瑠璃光院、そして室内から眺める庭の紅葉が唯一無二の源光庵と宝泉院など、神秘的なムードが漂うスポットがたくさん!
ぜひ、京都観光の参考にしてみてくださいね!
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