旬の食材を活かし、出汁を使った上品な味付けが特徴の懐石料理。
今ではお酒を楽しむ食事として、また宴会の場やお祝いごとがあった際に楽しまれる料理ですが、本来はお茶会の場で提供されていた料理なんです。
今回は、京都に来たらぜひ食べておきたい懐石料理のおすすめ店を4つ紹介します。
また、「懐石料理と会席料理の違いって?」や「箸の使い方のタブーは?」など、懐石料理の基礎知識や事前に知っておきたいマナーなども解説。
伝統的な京都の文化や日本食を堪能したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
【西陣 斎 阿うん】完全個室の和の空間


北野天満宮や大徳寺、金閣寺、晴明神社といった京都の名所に囲まれた京料理のお店。
京都の街並みに、やわらかい灯りがこぼれる落ち着いた雰囲気の外観で、店内は完全個室です。
舞妓さんを呼んで食事を楽しむこともできるので、京舞やお座敷遊び、お酌でのおもてなしを体験してみたい方にもおすすめ。
丁寧に心を込めて作られた京会席は、すべてコース形式で楽しめます。
また、冬にうれしい鶏・豚の鍋や、牛しゃぶや魚すきが入った寄せ鍋、そして、ふぐやすっぽんといった高級食材が楽しめる鍋メニューも充実。
京文化を堪能しながら、旬の食材を丁寧に味わえるお店です。
西陣 斎 阿うん 住所:京都府京都市上京区 寺之内半丁下ル東入西北小路町452 TEL:075-205-4320 営業時間 ランチ12:00~13:30 ディナー17:30~22:00 定休日:不定火曜日 料金:ランチ4,200円~、ディナー6,600円~ カード利用:可 HP:https://www.sei-aun.com/ 予約フォーム:https://www.sei-aun.com/reserve.html |
【肉料理 安田】趣向を凝らした懐石料理で楽しむ和牛


手軽な焼肉セットからすき焼き、しゃぶしゃぶ、そして懐石焼肉まで和牛をバリエーション豊かに提供する、完全予約制の肉料理店です。
イチオシは、ワンランク上の和牛を懐石料理で楽しめる懐石コース。
先に出てくる京料理ならではの八寸(数種類のおかずが並ぶ前菜)を召し上がりながら、和牛の美味しさを期待しましょう。
塩タンやうすぎりロースは、口の中で肉の脂がとろける極上の味わいです。
「懐石料理だとボリュームが足りないかも」と思う方や、「大衆的な焼肉屋さんより上品な雰囲気のお店が好き」という方におすすめです。
肉料理 安田 住所:京都府京都市上京区立売通堀川東入る堀之上町6 TEL:075-411-2838 営業時間:17:00~23:00 定休日:火曜日 料金:4,500円~ カード利用:可 HP:https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26002999/ |
【ますます増田】家族3人で営むアットホームな懐石料理店


京都の静かな町家を改装した、落ち着いた雰囲気のお店。
笑顔が華やかな女将さんが出迎えてくれる店内は、和やかな雰囲気が流れています。
新鮮な京野菜や特選の魚介類、店主の故郷である栃木の頂鱒、そしてとちぎ和牛を美味しく頂ける懐石料理が魅力。
伝統的な和食の技法×現代的な感性で造られる新しい和食は、出汁の旨みがきいていて心にも身体にも優しい味わいです。
完全予約制で、予約やお問い合わせは前日のAM10:00まで受付。
ますます増田 住所:京都府京都市上京区旧大宮通中立売上る庇町187-1 TEL:075-366-8273 営業時間:18:00~22:30 定休日:日曜日 料金:18,000円 カード利用:可 HP:https://masumasumasuda.com/ Instagram:https://www.instagram.com/kyoto_masuda/ 予約フォーム:https://www.tablecheck.com/ja/masumasumasuda/reserve/landing |
【京料理 割烹 成萬】上品な割烹料理店


古都・西陣エリアの風情にマッチするのが「京料理 割烹 成萬」。
江戸前寿司店から紡ぐ、京都の会席料理を堪能できる上品な割烹料理店です。
新鮮な天然の魚介や、京都の野菜の美味しさを引き出す斬新なアイデアに驚くはず。
コース料理は前菜から始まり、煮物やお造り、炊き合わせ※、御飯ものまで一品一品丁寧に作られていて、自然と心が満たされます。
こちらでも、ふぐやすっぽんといった高級食材の鍋も楽しめるので、大切な方を喜ばせたいときや会食、接待などにもおすすめ。
※炊き合わせ:魚や野菜など別々に煮た食材を一つの皿に盛りつけた料理
京料理 割烹 成萬 住所:京都府京都市上京区千本通上立売下ル作庵町535 TEL:050-5487-5700 営業時間 ランチ12:00~14:00 ディナー17:00~23:00 定休日:水曜日 料金:コースは8,800円~、一品料理もあり カード利用:可 HP:https://nariman.gorp.jp/ 予約フォーム:https://r.gnavi.co.jp/plan/b40n856x0000/plan-reserve/plan/plan_list/?sc_cid=gorp_header_reserve#wrapper |
行く前に知って深く愉しむ!懐石料理のQ&A

最後に、「懐石料理って少し敷居が高そう…」「食べてみたいけど、作法が厳しいのでは?」と不安な方に役立つQ&Aを紹介します!
Q. 懐石料理とは?

A. もともとはお茶会の席で出される料理で、質素・薄味・決まった作法に従って食べるのが基本でした。
日本料理には、出汁を基本とするさまざまな料理体系がありますが、なかでも懐石料理は京都の伝統を色濃く反映しています。
懐石料理は、簡素簡略、つまり茶道の「わびさび」の思想を受けて発展したお茶会などの席で出される料理です。旬の食材を使い、食材の持ち味を活かす調理法でおもてなしをする、という原則があります。
もともとはお茶を頂く前に空腹をしのぐために食べるもののため、献立は「一汁三菜」が基本で味付けや量は控え目なんです。
ちなみに、一汁三菜とは飯、汁、向付(お刺身や煮物などのおかず)、椀盛り(煮物など)、そして焼き物を指します。
懐石料理の献立
1.折敷(おしき)・・飯、汁、向付(むこうづけ)
2.椀盛(わんもり)・澄まし汁
3.焼き物・・・・・・焼魚
4.箸洗い・・・・・・小吸い物
5.八寸・・・・・・・山海の幸の肴
6.湯桶・香の物・・・おこげに湯を注いだもの、漬物
7.主菓子・濃茶・・・和菓子、濃厚な味わいの抹茶
引用:https://www.kurashiru.com/articles/8bfe7fd7-cd3c-4abe-af22-841e0533652b
上の「懐石料理の献立」は一例ですが、「焼き物」や「八寸」などは大皿に人数分が盛り付けられていているものを各自で取り分けて食べるのが一般的です。
お茶会で出される食事のため、茶道の流派によって食事中の作法や箸の置き方まで決まっています。
Q. 懐石料理と会席料理は違うの?

A. 現代ではともに宴会の席で出され、お酒に合う料理と認識されています。
会席料理は、人と人が「会う席」で出される料理、つまりお酒の席で出される宴会料理のこと。お酒の席が盛り上がるように、華やかな盛り付けでお酒に合う料理であれば良く、作法などに細かい決まりはありません。
懐石料理も、現在は茶道とのつながりは薄れており、会席料理と同じような意味合いで使われるケースも増えています。
日本旅館で「懐石プラン」としてお酒と合わせて懐石料理を食べたこともある方も多いですよね。
今では、茶会で出される食事を「茶懐石」、料亭で出される食事は「懐石料理」として区別しているケースもあります。
ちなみに、京都の飲食店でよく見かける「おばんざい」とは、庶民の家庭料理を指します。
「質素な食材であっても、それぞれの良さを活かして美味しく食べよう」という昔の方々の心のあたたかさが感じられる料理なので、懐石料理との違いを楽しんでみてください。
Q. 懐石料理を食べるときの注意点は?

基本的なマナーは、一度覚えてしまえばさまざまな場面で活用できます。知っておくだけで礼儀正しく振る舞えるので、この機会に把握しておきましょう。
【和室での立ち振る舞い】畳をつなぐ「畳べり」や敷居は踏まない

畳べりや敷居は、またいで部屋に入るようにしましょう。畳べりとは、畳を敷き合わせる際にできる隙間を埋める布のこと。
昔は畳べりに家紋を入れていたこともあり、その家の聖域の役割もありました。厳格な格差社会だった武家社会では、家紋を踏むことはタブーとされており、今でもその名残があるといえます。
【箸の使い方】刺し箸・寄せ箸・返し箸(逆さ箸)・渡し箸・迷い箸はNG
食べ物に箸を突き刺して食べる「刺し箸」や、箸で器を引き寄せる「寄せ箸」、料理を取り分ける際に箸の上下を持ち替えて口を付けた箸先が料理につかないようにする「返し箸」はNGとされています。
ほかにも、器の上に箸を置く「渡し箸」や何を食べるか迷って箸を食事の上でうろうろさせる「迷い箸」なども行儀が悪いとされます。
すべてを意識するのは難しいので気にしすぎる必要はありませんが、余裕があれば少し意識してみましょう。
まとめ
今回は、京都のおすすめの懐石料理店を紹介しました。
家庭的であたたかな雰囲気が魅力のお店や、肉料理をメインとしたボリューム感のあるお店、そして京都らしく舞妓さん遊びも楽しめるお店などさまざま。
どのお店も旬の食材を丁寧に調理し、心を込めて盛り付けてくれた懐石料理が楽しめるお店ばかりです。行き届いた気遣いの素晴らしさにも感動するはず。
日本の伝統や、京都の昔ながらの食事文化に興味がある方は、ぜひ訪れてみてください。

