京都東部にある代表的なお寺の一つ「南禅寺」。
1291年に建立され、京都五山のさらに上に位置する禅界最高峰の格式を誇ります。
豊かな自然と合わせて荘厳な雰囲気が漂う境内は、京都に訪れたならぜひ見ておきたいもの。
この記事では、南禅寺の見どころやアクセス方法、そして周辺の観光スポットを紹介します。京都有数の桜・紅葉スポットとも知られ、秋には早朝特別拝観も行われるので詳細も記載!
京都の歴史や桜・紅葉が好きな方は、ぜひチェックしてください。
南禅寺とは
座禅を中心とした修行を行う日本の臨済宗南禅寺派のなかで、最も格式が高い南禅寺。
仏教のうち、浄土宗や浄土真宗では「念仏を唱えることで救われる」と信仰する一方、臨済宗では「座禅によって自分自身を見つめることで自分の中の尊厳な人間性に気づき、周囲に感謝できる」という教えを信仰しています。
そのため、浄土宗や浄土真宗では念仏を唱えることで阿弥陀仏の力によって救われる=他力本願であり、臨済宗は自分の力で悟りを得ようとする=自力本願といえます。
浄土宗の代表的な寺院は知恩院、浄土真宗の代表的な寺院は西本願寺や東本願寺です。
それぞれをお参りするときに、その違いを感じてみてください。
【南禅寺の見どころ】
南禅寺には、国宝や重要文化財指定の建造物がたくさんあります。なかでも「三門」や「水路閣」、「方丈」は必見です。
「三門」とは、仏道修行で悟りを得るために通らなければならない「三つの関門(空・無相・無作)」を示すもの。禅宗様式独特の力強い迫力や力強さが見どころです。
欧風の美しさが魅力なのが「水路閣」。アーチ型で赤レンガ造りの橋脚が古代ローマのような雰囲気をもち、禅宗建築とは違った魅力のフォトスポットです。
そして、境内をさらに進んだ「方丈」には日本国指定名勝の枯山水庭園があり、俗に「虎の子渡しの庭」と言われています。
これは、白砂のなかに6つの石が横並びに位置する様子が親虎と子虎が川を渡るように見えることに由来しています。
この枯山水庭園は、松や紅葉が美しく調和し季節ごとに美しく表情を変え、見ごたえがあります。
南禅寺の滞在時間目安は、1~2時間ほど。
南禅寺は桜・紅葉の名スポットで限定公開もあり
南禅寺は、桜と紅葉の名スポットでもあります。
4月上旬、境内にある約50本もの桜が主に三門付近で咲き誇ります。
この三門では、歌舞伎の「楼門五三桐」で石川五右衛門が、夕暮れ時の満開の桜を眺めながら「絶景かな 絶景かな」と語ったことでも有名です。
また秋の紅葉が色づく10月~12月には早朝特別拝観が行われます。
2024年度は、「方丈 清涼殿 御昼の間」と「三門楼上 五鳳楼 内陣」が特別公開され、僧侶の案内のもと普段見ることのできない襖絵などを拝観できます。ぜひ、美しい紅葉と合わせて当時の歴史を体感してみてください。
南禅寺へのアクセス方法
南禅寺に行くには、電車を利用するなら地下鉄東西線を利用して蹴上駅下車後、徒歩10分。「ねじりまんぽ」と呼ばれるトンネルを進むのが近道です。
バスを利用する場合は、東天王町下車または南禅寺・永観堂道下車で、徒歩10分。
南禅寺 住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町 TEL:075-771-0365 営業時間 12月1日~2月28日 8:40~16:30 3月1日~11月30日 8:40~17:00 HP:https://www.nanzenji.or.jp/ |
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