京都の数ある寺院・神社のなかでも、とくに日本の激動の時代を見届けた「二条城」。
京都市内の洛中エリア(中心部)にあることから、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
この記事では、二条城の見どころや二条城が見届けてきた歴史、そしてアクセス方法や周辺の観光スポットを紹介します。
二条城の紅葉や桜についても触れているので、訪れる前に読んで役立ててくださいね。
二条城とは
二条城は、1603年初代江戸幕府の将軍・徳川家康が築城しました。
徳川家康といえば、2024年2月下旬に動画配信サービスのディズニープラスで大人気となった話題ドラマ「SHOGUN 将軍」の主人公「吉井虎永」のモデルとなった人物です。このドラマを見たことがある方であれば、徳川家康がどのような人物か想像できるでしょうか。
このドラマのように徳川家康は関ケ原の戦いに勝利し、1603年華々しく江戸幕府を開きました。
そして時を経て1867年、江戸幕府15代将軍の徳川慶喜がここで「大政奉還」の意思を表明したところでもあります。
大政奉還とは、「大政(=政権)を奉還(=返す)」つまり、幕府が朝廷に政権を返すということです。
江戸幕府が誕生して徳川家が最も華やかになった時代と、江戸幕府が終焉し徳川家が幕を閉じた時期の両方の舞台となった二条城。
このことから、二条城は日本の歴史の変動を見届けてきた重要な城と言えますね。
【二条城の見どころ】
二条城は、正式名称を「元離宮二条城」と言い、二の丸御殿と本丸御殿で構成されています。
なかでも絶対に見ておきたいのが、国宝指定の「二の丸御殿」。二の丸御殿は、まさに大政奉還が表明された場所。徳川家の激動時代を見届けてきた重要な場所といえます。
また、内部の大広間に広がる狩野派の障壁画は、徳川家の権力の大きさを実感できるほどの迫力が見ものです。
滞在時間目安は1時間~1時間30分ほど。
二条城は春夏秋冬美しく様変わりする名スポット
二条城は、四季折々違った様相が美しいことでも有名です。
春には約300本・50品種の桜が美しく咲き誇り、例年行われる「二条城桜まつり」では桜のライトアップも楽しめます。
夏には、シダレエンジュというマメ科の植物が夏の強い日差しに映えて見ごろになります。古来より出世の樹木としても縁起が良い木なので、ぜひ直接見ておきたいですね。
そして秋にはもみじや銀杏、ツツジといった色とりどりの紅葉を楽しめます。境内が赤や黄色に包まれる様子は圧巻ですよ。
さらに、冬の雪が積もったときの二条城の姿は貴重です。雪が積もった後の晴天時は、白と青のなかに凛とたたずむ二条城の姿が見ごたえがあります。
二条城へのアクセス方法
京都駅から二条城に行くには、地下鉄やJR、バスが利用できますが、おすすめは地下鉄です。
地下鉄烏丸線で烏丸御池駅に行き、地下鉄東西線で二条城前駅まで行けば、所要時間は計10分弱。二条城前駅から二条城までは徒歩3分と近いですよ。
二条城 住所:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 TEL:075-841-0096 営業時間:8:45~17:00 定休日:12月29日~12月31日 HP:https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/ |
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