東寺の見どころと周辺の観光スポット

東寺

京都駅八条口から徒歩圏内にある東寺。

1200年前、平安遷都とともに建てられた東寺は、あらゆる病から人々を守ってくれる薬師如来、日光菩薩、月光菩薩を本尊に構える歴史的なお寺です。

平安京の東の王城鎮護を担う寺として西寺とともに時代の繁栄を象徴する建物でもあった東寺は、日本最初の密教寺院でもあります。

この記事では、東寺の見どころ桜・紅葉の時期の魅力限定公開について、そして弘法市・骨董市や東寺へのアクセス方法を紹介します。また、曼荼羅についても触れているので「曼荼羅って何?」と思っていた方も必見です。

この記事を読んでから東寺を訪れると、より味わい深い観光体験になること間違いなしです。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

目次

東寺とは

東寺

794年の平安遷都から29年後、当時の天皇が桓武天皇から嵯峨天皇に変わったときに東寺は弘法大師空海に託されました。

そのとき、空海は東寺を密教根本道場とするため「教王護国寺」と改称し、今はそれを正式名称としています。

隣の国・唐で密教を学んできた弘法大師空海は、講堂の中心に本尊である「大日如来」立体曼荼羅りったいまんだらを置き、密教の教えを立体化してわかりやすく表現しました。

東寺こそが巨大な曼荼羅?

曼荼羅とは、密教の教えをわかりやすく表現したもので、胎蔵界金剛界という二つがあります。大日如来がまるで子供を育てる母胎のような慈悲をかけて下さることから胎蔵界、そして「金剛」、つまり絶対不変の力を道しるべとして修行者が悟りを開いていくことを示した金剛界があります。
立体曼荼羅は、それをさらに具現化するために東寺の中心に大日如来を安置し、寺域を広大な曼荼羅として示したものなのです。

東寺の見どころ

東寺

東寺は、平安京とともに建立された唯一残る国立の寺院として、境内には多くの国宝重要文化財を有しており、見どころがたくさんあります。

木造建築として日本一の高さを誇り、京都のランドマークタワーとして親しまれている五重塔はあまりにも有名ですね。ほかにも細密な装飾が見ごたえのある南大門、東寺の中心に真っ直ぐに並ぶ金堂講堂・食堂じきどう、そして弘法大師空海がお住まいになっていた御影堂は必見です。

特に、金堂講堂・食堂「仏法僧」、つまり仏教を成す重要な3つの要素を示しています。

金堂は本尊の「仏」講堂は密教の教えである「法」、そして食堂は生活においても修行を見出す「僧」を意味しているため、これら仏教において根本的な考えを表しているとも言えます。ぜひ、じっくり見ておきましょう。

桜の紅葉の時期は東寺特別公開も必見

東寺の紅葉と桜

春と秋は五重塔がライトアップされ、夜間特別拝観が可能になります。桜と紅葉とのコラボレーションは、ここでしか見られない絶景です。

また、春と秋は宝物館も開館するため、千手観音菩薩如来三尊など多くの密教美術品を見ることができます。大変貴重な機会のため、興味がある方はぜひ訪れてみてください。

東寺の滞在時間目安は、30分~1時間ほど。

元祖フリーマーケット「東寺弘法市・骨董市」

東寺弘法市
引用:http://www.touji-ennichi.com/

毎月21日には「東寺弘法市」、毎月第一日曜日には「東寺骨董市」が行われます。

弘法市では骨董品や食料品などを売る露店が1000軒以上並び、見て歩くだけでも楽しめますよ。

また、骨董市は日本最大級とも言われ“ガラクタ市”として地元の方々にも愛されるお祭り。タイミングが合うなら、ぜひ訪れてみてください。

公式Instagramには、おすすめ品や出店情報が更新されているのでこちらも要チェック!

東寺へのアクセス方法

東寺

京都駅八条口から徒歩15分ほどのところにある東寺。

近鉄電車・京阪電車、そして阪急電鉄を利用して東寺へ行く方法は、以下のとおりです。

近鉄電車を利用する場合は、東寺駅に下車後、徒歩10分で到着します。

そして京阪電車を利用する場合は、途中で近鉄電車に乗り換える必要があります。丹波橋駅近鉄丹波橋駅に乗り換え、東寺駅まで行けば、その後は徒歩10分で到着。

阪急電鉄を利用する場合は、大宮駅で下車後、市バス18系統、71系統、207系統を利用して「東寺東門前」停留所で下車します。停留所から東寺までは徒歩1分で到着します。

ぜひ、周囲の観光スポットとあわせて、交通機関を活用してください。

東寺
住所:京都府京都市南区九条町1
TEL:075-691-3325 
営業時間
金堂、講堂:8:00~17:00
観智院:9:00~17:00(夜間特別拝観についてはHPを確認)
HP:https://toji.or.jp/

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